toshiの福ペディア

現役ケアマネジャーの管理人が、介護業界の情報や副業、趣味などについてつぶやいていくブログです!

Tag:介護の資格

こんばんは、管理人のtoshifumiです。
今回は、認知症ケア専門士について書いていこうと思います。

認知症ケア専門士とは


この資格は国家資格ではなく、日本認知症ケア学会が認定する民間の資格となります。
私も認知症ケア専門士の資格は持っていますが、今まで受験してきた福祉の資格の中で最も過酷な
試験内容だったと記憶しています・・・。
そして、資格の維持が大変な資格でもあります。

では、(個人的な感想ですが・・・)資格の取得・維持が大変な認知症ケア専門士の資格について
紹介していきましょう。

受験資格と試験内容



まず、受験資格ですが、「認知症ケアに関連する施設・団体・機関等において試験実施年の3月31日
より遡り, 過去10年間において3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者 」となります。
それ以外に要件はなく、前提となる資格もありません。

次に試験の内容ですが、1次試験と2次試験があり、1次試験の内容が、

  • 認知症ケアの基礎(1時間)
  • 認知症ケアの実際Ⅰ:総論(1時間)
  • 認知症ケアの実際Ⅱ:各論(1時間)
  • 認知症ケアにおける社会資源(1時間)
の上記4科目となります。

合格基準は、各科目70%以上の正答率があり、全科目がその水準に達していれば1次試験の合格と
なります。
試験の合間に小休止はあったものの、介護福祉士の筆記試験よりも過酷だったのを覚えています。

※この1次試験、一度の受験で全科目合格基準を満たす必要は実はありません。 1次試験が不合格と
なっても、合格基準を満たした科目は5年間という期限はあるものの再受験は不要です。
なので、有効期限が切れるまでに1科目ずつ合格できるように受験する事も可能ではあります。


1次試験合格後、2次試験の案内が1次試験合格者に届きます。
その2次試験ですが、
  • 論述(事例問題に対する論述)
  • 面接(6人1グループで実施)
と別れており、論述は2次試験受験申請書類と併せて郵送しなければなりません。
その後受験票が届き、面接を受ける形になります。
この面接ですが、当日テーマが提示され、それに対する実質的なグループワークを行っていきます。

私はこの面接が辛かったです。実は私、人見知りの傾向があり、グループワークも話すより意見を
集約する方が得意なもので・・・。その上、試験だから仕方ないのですが、試験官がグループワーク
の様子を真剣に観察しているものですから、すごく緊張をしました。

この論述と面接の様子を試験官が判断して、合否が決定します。
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こんばんは、管理人のtoshifumiです。
今回は介護支援専門員について書いていきたいと思います。

介護支援専門員とは


介護支援専門員は「ケアマネ」「ケアマネジャー」とも言われる資格です。この資格は国家資格では
なく、各都道府県が資格の管理を実施しています。

又、試験は正確には「介護支援専門員 実務研修受講試験」と言います。試験に合格しても、
実務研修を受講・修了しないと介護支援専門員として仕事をする事が出来ません。

介護支援専門員は5年毎に資格の更新を行わなければならずその度に更新研修を受ける必要があります。

受験資格


「介護支援専門員 実務研修受講試験」の受験資格ですが、平成27年度から大きく変更されました。
その内容が

  ①国家資格を取得後、登録してからの業務が5年かつ
   900日以上ある者(対象となる国家資格は、介護福
   祉士・社会福祉士・看護師など、要援護者に対する
   直接的な業務を行っていることが条件)

  ②特定の施設等において法により必置とされている
   相談援助業務に従事した期間が5年かつ900日以上
   ある者(「生活相談員」「支援相談員」「相談支
   援専門員」「主任相談支援員」のみに限定される)

となります。平成29年度の試験までは移行期間により、以前の受験資格が適用されていましたが、
今年度より完全に移行した為、門戸は狭くなりました。

受験料と研修受講料や登録費用などを合計すると、7万円近く必要になってくる為、かなり痛い出費と
なります。

介護支援専門員の意義


しかし、介護支援専門員は、利用者様に対して最適な介護計画(ケアプラン)を作成し、介護保険の
利用者様と介護サービスを繋げる、とても大切な仕事です。

今までとは全く別の分野の仕事となる為、新しい視点で福祉の業界を見る事ができると思います。
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こんばんは、管理人のtoshifumiです。
今回は介護福祉士について書いていきたいと思います。

介護福祉士とは


「介護福祉士」とは、社会福祉士及び介護福祉士法により定められた国家資格になります。

社会福祉士及び介護福祉士法 (1987年5月26日制定、2007年
12月5日改正)では、
「介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることに
より日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその
介護者に対して介護に関する指導を行うこと」

と定義されており、2007年の法改正の際には、
「社会福祉士又は介護福祉士は、社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務の内容の変化に
適応するため、相談援助又は介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない」

と、資質向上に関する責務も加えられました。

受験資格


介護福祉士の受験資格ですが、現在4つのルートがあります。まず、養成施設ルートですが、福祉系の
専門学校に入学・卒業の後、受験資格が与えられます。この場合は実技試験が免除されます。

次に、実務経験ルートですが、実務経験を3年以上積むと同時に「介護福祉士実務者研修」を修了、
もしくは「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」を修了
する必要があります。この場合も実技試験
は免除されます。

福祉系高校ルートでは、平成20年度以前に福祉系高等学校(専攻科を含む)に入学・卒業した場合と、
特例高等学校(専攻科を含む)を卒業し、9か月以上介護等の業務に従事した場合が、筆記試験と実技
試験を受ける必要があります。ただし、「介護技術講習」を受講・修了した場合のみ、実技試験の免除
を申請する事ができます。
平成21年度以降に福祉系高等学校に入学・卒業した方は特に実務経験を積む事なく、受験資格が与え
られます。(実技試験は免除)


最後に、EPA(経済連携協定)ルートですが、こちらも基本的には実務経験ルートと同様ですが、
大きな違いとして実務者研修の受講・修了は受験資格に入りません。ただし、「実務者研修もしくは
介護技術講習を受講・修了」した場合のみ実技試験は免除されます。
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こんばんは、管理人のtoshifumiです。
今回紹介しようと考えている「介護福祉士実務者研修」ですがこの研修、2017年から介護福祉士
国家試験の受験資格として「3年以上の実務経験」と共に「実務者研修の受講・修了」の義務化が
決定されました。

受講内容と免除科目


この「実務者研修」も「介護職員初任者研修」と同じ様に2013年のキャリアパス制定により、
「ヘルパー1級」と「介護職員基礎研修」の実質的な後継資格となりました。

「実務者研修」のカリキュラムですが、20科目450時間という膨大な研修内容になります。

「実務者研修」は「初任者研修」を受講・修了していなくても受講する事は可能です。ただ、
受講者が修了している研修の内容によっては、免除できる科目もあるので「初任者研修」や
「ヘルパー1級」「介護職員基礎研修」を受講・修了した方も無駄にはなりません。
 所持資格によるカリキュラムの違いは以下の通りです。

科目名時間数初任者研修ヘルパー1級ヘルパー2級ヘルパー3級介護職員基礎研修
人間の尊厳と自立5-----
社会の理解Ⅰ5-----
社会の理解Ⅱ30--
介護の基本Ⅰ10----
介護の基本Ⅱ20---
コミュニケーション技術20--
生活支援技術Ⅰ20-----
生活支援技術Ⅱ30----
発達と老化の理解Ⅰ10--
発達と老化の理解Ⅱ20--
認知症の理解Ⅰ10---
認知症の理解Ⅱ20--
障害の理解Ⅰ10---
障害の理解Ⅱ20--
こころとからだのしくみⅠ20----
こころとからだのしくみⅡ60--
介護過程Ⅰ20----
介護過程Ⅱ25--
介護過程Ⅲ45-
医療的ケア50
合計4503209532042050
免除時間数-13035513030400
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こんばんは、管理人のtoshifumiです。
今回は介護職員初任者研修について書いていきたいと思います。

介護職員初任者研修(以後、初任者研修)は、以前はホームヘルパー2級という資格でした。
名称が変更された事で、具体的に何が変更となったのでしょうか?

受講内容


初任者研修では、「認知症の理解」という科目が受講項目に追加され、ヘルパー2級講座で行われて
いた30時間の実習が廃止されました。
実習がなくなった分、座学に重点が置かれた形になった様です。
ただ、基本的には名称が変更になっただけですから、実際の仕事内容には変更はありません。

名称変更とキャリアパス


では、座学に特化したとは言え、名称が変更になったのでしょうか?
そもそも、介護業界は慢性的な人材不足ですが、少子高齢化の進行により、2025年にはより深刻な
人材不足に陥ると厚生労働省により予測されました。しかし、むやみに人材確保をしてしまうと、
質の低下を招きます。

そこで、2013年の介護保険の改正の際、優秀な人材をより多く育成する事を目的として介護資格制度を
見直し、「介護キャリアパス」を明確化しました。
この時、「ホームヘルパー2級」は「介護職員初任者研修」に名称を変更されました。

因みに「介護キャリアパス」では、「介護職員初任者研修」の取得から始まり、「介護福祉士実務者
研修」にステップアップし「介護福祉士」を目指します。「介護福祉士」はキャリアパスの最上位、
「認定介護福祉士」を目指していく形になります。
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